あいそ

本屋の「お客様ご注文品お受け渡しコーナー」という、なんだか名前の長い部署で今働いているのだけど、入荷連絡の電話の際によくお子さんが出ることがある。一瞬で小さいお子さんだと分かる場合はいいのだけれど、小学生とか中学生の場合はなかなか難しい。いつもの調子で大人向けの聞き方をするのだけれど、子どもってのは言葉を飾ったり、無駄に長い表現を使わない。なので、こっちはドギマギしてしまうのである。「お母さんはいらっしゃいますか?」「おらん。」「…あ、そうですか…」明快な回答。明快すぎて切なくなる。キュンっと胸が締め付けられちまう。でも、子どもって愛想がなくて普通なんじゃないだろうか。めちゃめちゃ愛想がいい子どもさんを見ると、うあーどうしたんやキミは、となる。
最近再放送されてる金八先生の生徒たちを見ると、こんな愛想のいい子どもおらんおらん、と思う。